どうも、たむーです。
ゲーミングノートパソコンでゲームを長時間プレイしているとかなりの発熱があると思います。
機種によりますが、キーボード周りが熱くなってくると心配になってきませんか?
発熱が高いと、ノートパソコンの一時的なスペックダウンに繋がりますし、その状態が続けば機器へのダメージというのも気になります。
そういった発熱に対する解決方法として、ノートパソコンの冷却台というものが売られています。
様々な製品が販売されており、どれを購入するのがよいのか迷います。
そもそも、この冷却台自体がどれだけ効果があるのかも私自身わかりませんでした。
そこで、今回は試しに冷却台を購入してみてどれだけの冷却効果があるのか検証してみようと思いました。
目次
買った冷却台
冒頭でも少し触れましたが、排熱が追いつかずセーフ機能が働いて性能を一時的に落とすような機構が備わっています。
いわゆるサーマルスロットリングと呼ばれる機能です
それを少しでも防ぐためのアプローチの一つとして冷却台というものが販売されています。
今回、amazonで購入したTuayooのノートPCクーラーとなります。
そこそこの評価があったのと、値段もそう高くなかったというのは決め手です。
ちなみにamazonの箱をあけると、無地ダンボールという店頭販売を一切考慮していないパッケージで届きました。
梱包はまともだったので良しとします。
冷却台を購入する際に気をつけること
自分のノートパソコンの吸気、排気の場所を確認しておく必要があります。
冷却台は基本的にノートパソコンの底面からファンで風を当てて冷却する方式となります。
ノートパソコンの吸気が底面であればよいのですが、排気が底面となっていた場合効果は期待できません。
排気しようとしている熱風が冷却台のファンによって押し戻される形になるためです。
ですので、もしお使いのノートパソコンが底面排気なのであれば冷却台の必要性はないと私は判断します。
ただ、今回の検証において効果的な方法もありますのでご確認いただければと思います。
検証方法について
検証はゲーミングノートパソコンのLenovo Legion760を使い、FF15ベンチを走らせて最大温度を確認する形で進めました。
Lenovo Legion760については、以下にてレビューしています。
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検証環境は以下の4つを検証しました。
- 冷却台なし
- 冷却台なし+ノートパソコンを少し浮かせる
- 冷却台あり
- 冷却台あり+ノートパソコンを少し浮かせる
この環境から、CPU温度、GPU温度を2種類測ってみたいと思います。
ノートパソコンを少し浮かせるというのは、このLenovo Legion760は底面吸気になるので吸気効率を上げるために実施しています。
方法は、手元にあった未使用のドアストッパーを2つ使い給気口あたりを浮かせています。
底面を底上げできればなんでもよいと思います。
では、実際に検証した結果に移ります。
検証結果
冷却台なし
特に何も対策していない状態での温度検証となります。
この温度が基準の温度となります。
CPU温度 | 85.1℃ |
GPU温度 | 72.2℃ |
GPU温度(GPU上高温になる箇所) | 79.6℃ |
この温度から下がった温度が効果となります。
冷却台なし+ノートパソコンを少し浮かせる
続いて、先程紹介したドアストッパーを利用してノートパソコンの底上げをして吸気効率を上げた状態を測ってみました。
CPU温度 | 80.3℃ |
GPU温度 | 68.4℃ |
GPU温度(GPU上高温になる箇所) | 75.8℃ |
驚きの効果が得られました。
ノートパソコンの底部を少し底上げするだけで、全体的に4℃前後下がっています。
冷却台あり
ここからが本題の冷却台を利用した場合の検証となります。
果たして、どれだけ効果があるのか。
さっそく冷却台に載せたときの効果です。
CPU温度 | 79.6℃ |
GPU温度 | 66.1℃ |
GPU温度(GPU上高温になる箇所) | 73.2℃ |
かなりの効果がありました。
基準の温度から5℃ほど下がっています。
・CPU温度
85.1℃ -> 79.6℃ = 5.5℃
・GPU温度
72.2℃ -> 66.1℃ = 6.1℃
・GPU温度(高温部)
79.6℃ -> 73.2℃ = 6.4℃
5~6℃ほど冷えています。
これは冷却台を使う意味があることがわかりますね。
冷却台あり+ノートパソコンを少し浮かせる
先程の検証で冷却台を使うと効果があるということが判明しました。
では、ノートパソコンの底面を少し浮かせると効果があった方法とのあわせ技で、冷却台に載せつつ冷却台とノートパソコンの間に隙間を空けて更に冷却できるか検証してみます。
CPU温度 | 80.0℃ |
GPU温度 | 65.1℃ |
GPU温度(GPU上高温になる箇所) | 72.0℃ |
更に温度は下がったものの大きく効果はありませんでした。
CPUは効果なし、GPUに関してはそれぞれ1℃ほど下がりました。
下がりはしましたが、無理にここまでする必要はなさそうな効果でした。
結果的に冷却台だけでよさそうです。
まとめ
ノートパソコンの冷却台の効果について検証してきました。
それぞれの検証をまとめた結果となります。
この検証はLenovo Legion760を利用した場合の値となりますので、パソコンによって効果は変わります。
通常 | 底上げ | 冷却台のみ | 冷却台あり 底上げ | 最大効果 | |
CPU温度 | 85.1℃ | 80.3℃ | 79.6℃ | 80.0℃ | 5.5℃ |
GPU温度 | 72.2℃ | 68.4℃ | 66.1℃ | 65.1℃ | 7.1℃ |
GPU温度(GPU上高温になる箇所) | 79.6℃ | 75.8℃ | 73.2℃ | 72.0℃ | 7.6℃ |
総合的にみて、冷却台と底上げのあわせ技が一番冷えている結果となりました。
とはいえ、冷却台のみでも十分冷えた形となりました。
正直、本当に効果あるのか?という疑問がありましたが、この検証をもって効果があると実証できました。
そして、ノートパソコンの底面を少し底上げするだけでもそれなりに効果があるなという印象でした。
さらに効果を求めるなら冷却台もありということがわかりました。
冷却台の性能次第な部分がありますが、どれが良いというのは予算やお使いのノートパソコンに合わせる必要があると思っています。
個人的には2000円~3000円程度のもので良いかなと思いますし、コストを掛けて冷却することで得れるメリットも考えなければいけません。
私は、せっかく買ったノートパソコンの熱による危機へのダメージを少しでも少なくしたいという思いから導入しています。
さて、今回は冷却台は本当に効果があるのかということを検証してきました。
自身のノートパソコンの給排気口を確認する必要がありますが、底面吸気ならば冷却台はそこそこの効果を発揮することがわかりました。
もし手持ちのノートパソコンが底面吸気なのであれば、底上げすることでも効果があるのではないかと考えます。
ゲームを長時間プレイする場合や、動画のエンコードなどに特に効果があるかと思いますが、サーマルスロットリングを起こしていない環境では明確に効果は現れません。
冷却による本当の効果というのは、ノートパソコン本体の熱を少しでも下げてのパソコンの寿命を延ばすということになると思います。
高温になるようなゲームや作業をしなければ必要のないものです。
そのあたりご自身の利用スタイルに合わせて冷却台の購入を検討するという形でよいと思います。
それでは、よいパソコンライフを!